常昌院の境内では、早春のカタクリの花に始まり、桜・つつじ・しゃくなげ、そして初夏のアジサイ・しゃらの木の花。秋の彼岸にはまんじゅしゃげ・紅葉・かつらなどが里山を装い、そして冬の眠りについた木々の梢の間から見る群青の空、丘を吹き抜ける風が季節を廻らせ訪れる人々をやさしく包みます。
四季折々の豊かな自然を観賞できます。背景にある鳶尾山や、近くに流れる中津川の四季の移ろいとともに、”花香る、里山の寺”としての常昌院の魅力をぜひご堪能ください。
また、隣接地の里山の丘に新たな「終活」の場としてメモリアルヒルズ雲渓塚ができました。
境内における供養と祈り
境内では、本堂をはじめ、山王社、白山社において、仏様、菩薩様などの仏像を安置しております。日々の修行、年間の行事等において、供養と祈りを捧げております。
寂光苑について
雲渓の里山 安らかで、静かな光につつまれた山のふところの本堂奥の敷地全域をこのたび「寂光苑」と命名しました。
(「寂光」仏語で、安らかで 静かな光・真理の寂静とその智慧の働きとしての光照)
参詣するすべての人々が大自然の秘めたる力の「理」を知り、四季の変化の中でその真理「智」の働きを五感で知ることができるよう願いを込めて設えました。
寂光苑 5大 パワースポット
寂光苑には、パワースポットと言われている場所が5ヶ所あります。
それは釈迦石・守護の泉・大地の声・座禅石・つぶやきの岩。寂光苑を散策し天空の流れる雲を仰ぎ見、草木と語らい、そして岩を見つめる。
参詣する多くの人々が大自然の偉大なエネルギーとワンネスとなり、サマディを体験できる場所であります。
釈迦石 | 本堂再建のために敷地を整備し準備にあたっていた時、本堂建設予定地の中心部の地中から出土した大岩石(長さ4m・18t)。 時 まさに平成23年4月8日 お釈迦様の生誕の日でありました。強いエネルギーを秘めたこの石を「釈迦石」と命名し新本堂の前広場に据えその瑞兆を後世に伝えています。 |
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守護の泉 | 由来、昭和30年代前半に本堂・仏具を全て焼失した時、焼け跡の本堂裏手の湧水池の底から大きさ約半尺の 釈迦地蔵様が1体発見されました。それが、常昌院400年の歴史を伝える唯一の仏像であります。 今後とも、この仏像と供に雲渓山常昌院の守護である湧水池を、世代を越えて保全し語り継いで行くために、石造りの水掛け釈迦地蔵を新たに安置。この湧水の源である岩壁を取り囲むような端整な蓮の葉系の池に改修して「守護の泉」としました。 |
大地の声 | 雲渓の山腹から絶えることなく昏々と湧き出ずる岩清水は、大自然の秘めたる力を知るきっかけとなります。水は すべての命の源、その命の湧き出ずる声を具現化するために水琴窟の技法を取り入れ、寂光苑のしかるべき所に「大地の声」として場を設えております。参詣した人々が心鎮めて五感で聴けることは、今を生きている喜びを知ることでもあるのです。 |
座禅石 | 本堂の南側に位置しモミジ谷を渡り杉林に囲まれた平場。ここに7基の平らかな坐禅石を1基の立石を据えております。 訪れる人々を静密な「気」の集中する佇まいで迎えてくれます。 |
つぶやきの岩 | 香拝台の左を少し下がった所に「つぶやきの岩」と呼ばれている岩穴があります。この穴に向かって心を静め、深く呼吸し、自分のありのままの姿・心の内をつぶやく事により 体も心もくつろぎ 平和で愛に満ちた己を取り戻すことができると言われております。 |
寂光苑 2つのグレイトビュー
山王社 | 東京関東平野の西端初めての丘陵、山に位置します。山王社から東を見晴らすと相模湾からの朝日や横浜のランドマークタワー、さらに晴れた日には遠く伊豆大島を望めます。北東方向には、新宿の高層ビル群・スカイツリーも視界に入ってくる絶景です。 |
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眺観台 | らかん坂の女坂をたどって行くと途中右手に分岐し現れる小路が眺観台へ続く坂道です。ここからの眺めは、山門の仁王像から 放生池とその滝・墓域全体を俯瞰できる絶景です。さらには、竹林を透かして見る本堂・書院等の甍の佇まいは見る人々の心に安心感を与えてくれます。 |